ゲーム「MADMAX」楽しいです!
steamでセールをやっていて安くなっていたのでMADMAX(マッドマックス)というゲームを買いました。めちゃくちゃ面白いし考察も少ししているので途中経過として書き溜めておこうと思います。
どういうゲームか?
もとは実写映画の「MADMAXシリーズ」の中の、「MADMAX2」の世界観をゲームにしたものです。
北斗の拳などの作品に多大な影響を及ぼした名作映画です。
ですから、このゲームの雰囲気も、北斗の拳の物語の舞台を想像してもらえれば100%準備完了です。破壊された文明、がれき、荒野、人々は水不足であえいでいる、そこにゴテゴテとげとげに改造した車でモヒカンどもが走りまわる!略奪しまくっている!襲いまくっている!廃材を使ってわりとでかい基地を作ってたむろしている!そういう世界です。
ゲームでは、いきなり美麗MAXのきったねえ荒野のムービーが始まります。主人公(筋肉イケオジ)のマックスが愛車を取られたり、精一杯の抵抗をして敵のボスを殺したりするのですが、結局愛車は取り返せず、というところからストーリー開始。オープンワールドです。
良い所、好きな所
- 操作性がけっこう快適
- 殴り合いが面白い。爽快感、バイオレンスアクション感がある。ただ削り合うだけでなく、パーフェクトパリー(ちょうどいいタイミングで防御することで有利になる)を狙ったりなど一つ上の楽しみ方がある。ただ、移動が駆け足しかないので、敵との間合いどりや位置取りがガバガバになりがち。それでも、真後ろから殴りかかられても右クリックひとつで攻撃してきてるやつの方をくるって振り向いてしっかりガードしてくれるから問題は無し。
- 車のタイヤから巻き上げられる砂ぼこりなど、エフェクトが素晴らしい
- 族から追いかけられてカーチェイスで逃げ切ったり、逆に追いついて敵の車に体当たり!!敵の車はコナゴナだぜ!!みたいなこともできる。
- PCが低スペックでも十分プレイできる。はじめの設定だと重すぎるのだが、設定のエフェクトやカメラ効果の部分をひとつひとつオフにしていくことで、かなり快適にプレイできるようになった。
- 基本的にオープンワールドに車でどこにでも移動できるから、道端に見えた賊どものキャンプとかを破壊したり、敵勢力モニュメントを破壊して楽しんだり、ちっちゃな地下ダンジョンに潜ってサブクエスト完了させたり、とにかく荒野を走り回ってるだけで楽しい。
- 車もけっこうピーキーで、ハンドルがいう事を聞いてくれなくて道から外れるなんてしょっちゅう。岩肌に正面衝突してバゴン!車の破片が飛ぶ!でもOK、MAD MAXの世界の車は現実と違ってヤワじゃないので。
- ストーリーは今やってるところが少しおつかいクエストみたいになってます。拠点内の設備を拡充しようという段階で、たくさんの資材が必要なのです。それで、やれダンジョンからそれ用の素材を取ってこいだの、やれ敵のモニュメント破壊してこいなど言われて時間を使わされるんですね。 でも大丈夫!これらはクリアするとすべて「主人公の強化」という形で返ってくるから!敵の車と正面衝突してもぶっ飛ばせるくらいの強いバンパー!敵が追いつけないほどのスピードを出せるエンジン!横体当たりでダメージを与えるトゲタイヤ! そういった強化は気持ちいい爽快感をもたらしてくれます。おつかいをやって良かった、次も頑張っちゃうぞとなるわけです。
操作
WSADで早歩き。Ctrlキーでちっちゃいジャンプ。シフトで緊急回避前方ローリング。
左クリックでパンチ。連打で連撃。右クリックでパリ―。以上!
移動が早歩きしかなくて歩きしかないから、ちょっと微妙な位置のアイテム取ろうとしたりとか
高い場所で落ちたくないなとか
罠が敷き詰めて合ってその隙間を通らなきゃいけないとか
そういう時は、ちょっとうーんってなりますね。
でも、マックスのモーションがしっかり地面を掴んで動き出す感覚があって説得力を感じるので良い感じです。
マックスについてどのような人間なのか考察
映画とは別キャラとして考えます。
分かっているのは車で荒野をさまよっていたこと、地元の賊どもの支配下ではなかったこと、タフガイであること、車の運転が滅茶苦茶うまいという事です。
そして、車を奪われた後は、自分の車を取り返すことに異常に執着する。
荒野の世界で車の価値が上がったとはいえ、自分の命の危険よりも車そのものを手放すわけにはいかないという、過去に根差した何かがあるようです。執念です。過去、平和な世界を生きていた時に、彼に何があったのでしょうか?どんな人だったのでしょうか?
マックスは車の運転の天才です。彼の感覚なら、車のこまやかな感覚を全身で感じ取れるでしょう。座っているシートから、踏むペダルから、掴むシフトノブから感覚を感じ取り、思うがままに車を動かすという才能があると思います。しかも、どんな車種でもです。これはもう、車に愛されるために生まれてきたような人間ですね。
生まれつき、それに向いている。何もしなくても自然にそれができる。当たり前に。
でも、おそらくレーサーにはならなかった。せいぜい長距離トラックの運転手で、長い時間妻と子供に顔を合わせず、ただ車の運転とその感覚に没頭する日々。
そんな生活が、世界大戦によって車の運転技術が声明を左右する世界になったのです。彼はこの世界のほうが良いと。そんな彼は狂っている。マッドマックス。
ちなみに、結婚して子供もいるのにどちらにもあまり興味を持てないというのはあると思います。彼のように車の天才という特殊な状況でなくてもです。
何か感覚的に「これは気持ちいいな」と思ったものはありませんか?プールで力を抜いて壁を蹴ってスーッとスタートするのが気持ちいい、ゴルフの打ちっぱが気持ちいい。パソコンでプログラムを組むのに夢中で食事を忘れるくらいだった。
何か少しうまくできること。その瞬間って家族の誰にも邪魔されたくありませんよね?人は誰しも、一人で没頭できる時間を持っていたいものです。それと同じように、マックスはまるで車両と会話ができるみたいに車を上手に運転する事ができたのです。
「妻や子よりも車に執着している」とはこういう事から来てるのかなと思います。
妻目線ではどうでしょうか?最近そういう事を考えられるようになりました。
」妻は時には仕事をやめ、結婚、妊娠、出産、子育てに莫大な時間と体力を投資しています。自分の趣味だって全くできません。その分の時間を子育てに投資して、捧げてやっと子供を育てています。これは妻の中で一大プロジェクトになっているのです。仕事の熱量以上の熱量と時間を注いでいます。生きる意味と言ってもいいかもしれません。
そんな妻が、夫マックスの「車が一番大事」という言葉を聞いたら何と思うでしょうか?裏切られたと思うかもしれませんね。子供はどうなるの、という事ですね。
そういうかんじでした。とにかくMADMAXおもしろいっす!よろしく!