福田隆浩「ふたり」
めちゃくちゃ泣いてしまいました。
内気な少年、本が好き、特定の作家が好き、人の事を想像して(読んで)ばっか
俺やん!!!!!
「読む」という行為について、「ああ、こういうことだよなあ」と深く納得しました。
手話、検索、本を読んでメモを取る、違う視点を持った人間によって解釈(読んだ事)を混ぜ合うなどは、かなり自分にとって響くものでした。
それらは「人と通じようとする行為」だからですね。
もっと言うと、自分と通じなくて当たり前の他者と通じ合うために、という視点を持って真剣に通じる方法を考えるという事がもうすでに尊い行為だと思いがちみたいですね。危険なことでもありますが。
図書館、音楽室、喫茶店、高速バスの中など魅力的なシーンが沢山ありました。
准くんがブチギレて松尾くんを殴りまく「れた」のは良かったですね。結構リアルだと思いました。
「二人は付き合ってるのか?」について
「ニチャ…」してしまいましたね
『やがて君になる』という作品で考えた事があるからです
ふたりは好きな作家について探求して答えを出そうとしている
だが…互いの問題には向き合う事が出来ない
これが終わったらどうなるのか?
私達はどうしたいのか?
これは付き合っている事になるのか?
聞けば壊れてしまうかもという雰囲気も感じられて良かったです。
やっている事が遅々として進まないという焦りも。
准くんは図書館の帰りに、思いがけず父の別の姿を見てしまいます。
しかし、何かについて探求する、少なくとも外に出るとはそういう事なんだと。
あとボディランゲージに