「さよならオルタ」感想 さよなら、もうひとつの可能性

・表紙の二人の眼がコエーって思う。全部見透かしてくる系の眼ですわこれ!
・ふとももがエッッッ(自分は怖かったり苦手だったりするときにエロに逃げる傾向がある、なるほどね)


・ぱっと見あわせてる手の方に目が行くけど、よく見るとうしろでこっそり繋いでる

 

・本編。この葬式の時の表情、純粋に悲しんでいるという感じではないよね?不機嫌とか無って感じがするし、このコマだけ見せて「怒りか悲しみかどちらか?」って聞かれたら「怒り」って答える人多いと思う。おれはこわかった…


・頬にバンソーコーしてるからそう見えるのか?ケガ➡怒り 映画のポスターとかでもあるやん、怪我しまくってる主人公がこっちを睨んでるというの

 

・葬式に来ている人も、「双子のお姉さん」という呼び方で、その人そのものの呼び方ではないし、誰も目を合わせないんだなって思った。

 

・小学校だったら、兄弟の下の方の呼び方がなぜか「〇〇ジュニア」になるっていうあるある

 

・うまく言えないけど悼まれているいる方に対する嫉妬みたいな感じかもしれない。誰も私の方を見ていないという。

 

・本当って? っていうのはまあ、そうですね…

・「ケッコンしよう!三人で幸せな家庭を築こう!」ていうセリフめっちゃ草生えますね

 

・才能があるから、ていうのに自分の中の自分がグギギィ…ってなってしまって、これは自分が昔からいろんなことができなかったり、引っ込み思案というか無気力な時期が長く続いたため、自分も意識をもって生きて才能あふれる、いろんなことが出来る、そうなりたかった、という嫉妬や後悔かなと思います。恥ずかしい!

 

・もう少し掘って万人向けにすると、世の中にはたくさんの楽しいことがあって、ピアノにしろ、バレエにしろ、サッカーにしろ…何にでも、それでしか味わえない、それそのものの固有の楽しみとか素晴らしさっていうのが無数にあると思います。自分はそれらに優劣をつけることができません。

・そういった素晴らしい事が世界には沢山あって、今この時もそれらが楽しまれているのに、自分はそれを理解しようと取り掛かっていない、素晴らしいことを取りこぼしているのでは、もしくは幼いときに何もしてなくて取りこぼしてきたのでは。みたいな感覚になったことってないでしょうか?もったいないみたいな感じでしょうか…
そういう時、人は焦って、いきなり部屋を片付けてみたり、いきなり部屋で筋トレしてみたり、いきなり読書してみたりするものです。(俺だけじゃないはず)

 

・ダメな方向でピンとこない人は、「小さいころってなんにでもなれる、何でも吸収して楽しめる“可能性”があったよな」、と言い換えると分かるでしょうか。

 

・なんかそういう感じです。取りこぼしたくないなって感情を思い出します。この双子を見ると。

 

・二人が今日の報告してるシーンは怖かった 「SFである頭にヘルメットかぶって二人の人間の意識を統合するヤツ」ジャン、ってなった

・「うむ」ていうのすき

 

・この攻撃加えられてるシーンのコマ これ死にたくなる ウワアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーー!!!!! イ”ク”!!!!!!!!!!!!!!!これエロくしてつらくなくして!!!!!!(現実逃避)みんなえっちなおねえさんでこっち向いて「ふーん、こういう事が好きなんだ?」っていうシーンにすることで辛くなくしてくれ!!!!助けてくれ……!!!ってなる

(自分はエロに逃げる傾向があるため)

 

・それか急激にメタルマリオみたいな““無敵””になって蹴散らして、頼む

 

 

・堂島くん、はっきりと言えるのかっこいい

・堂島くんがそういう性格だというのもあると思うけど、

物語の作り方として、堂島くんは男の子で、ということはオルタ姉妹とは少しだけ別の世界というか文化で生きてきている。

・だから女子だけで出来上がったこの雰囲気というか…

そういうものを外からやって来て壊せるパワーを持っているのではないかと思った。外の人間というか。ファイトクラブでいうところのビルのオーナーみたいな。

・この姉妹で寝床でよく話す感覚っていうのは女きょうだい特有だと思う(そうか?)

・この姉妹は純粋なんだなと思うなんか この会話見る感じ

 

・このいじめてた女の子もやり返されてるけど別に不気味がってるわけじゃないんだな どういう感覚だよ

・やっぱこの…客席で見ている表情、これ葬式の表情と同じじゃない?と思う。だから、『やる側になって、自分で感じて、みんなに見られて、主人公』みたいな感じ。それを経験できない悔しさと言うか、取りこぼしたというかそういう感情。
・本当の死っていうのは経験出来ないし(しても臨死体験まで)、しても人に伝えられない感覚だよね

・①これから色んなこと一人でやんなきゃいけないからめんどくせぇだろ!②劇といい、私を差し置いて注目されてんじゃねえぞ!

こんな感じもあるかもしれない

 

・急に「…なんで今?」ってなったの、初見ではコエーと思ったんだけど、たぶんもう一人に言わなきゃというのがよぎったからなのではないか

・草太は感覚で、今日一緒にいたお前を好きになりたいっていう、主観でバシッと決められるっていう事が出来るんだけど、でも二人の前で言う事はできないんだよね…まあそうか

・「ううん」のコマ、正面口元映しでもいいし、左向きでもいいはずなんだけど、あえて逆方向を向いているのは「裏切り」的なことを考えた
・だから、もう一人の自分を裏切ってまで言わなかった「その続き」の「返事」は「うん」て事じゃない?

 

・さよならオルタてタイトル さよなら「人生においての出来たかもしれないもうひとつの可能性」的なことを考える

 

・コインっていうランダマイザ―によって運命が決定されて、残ったほうは人生におけるすべての可能性をすくうことが出来なくなる、削られた人生を生きる感じ。でもあんまり本人は気にはしてなさそう。

 

・「ファイトクラブ」とか「蝿の王」とかがクッッッッッソ大好きなのでこういう話しをするのですが、
今のところ三人は「一人の人間の中の人格の擬人化」みたいな感じに理解しています。
こういう理解をすると物語を楽しむだけでなく実生活に落とし込んでちょっと役に立てられるので…

・草太が普通の生活を生きていくための普通の人格の擬人化で、しっかり者。
双子の姉妹が才能や好奇心の擬人化で純粋な性格。凄いけど草太と一緒じゃないと危なっかしい。(急に死んだりするし、草太…普通の人格がいないと外からの力に対抗できなかったりする)
二人いるのは才能があふれているというかそんな感じで、現実的には時間などの制約があるし、本気にならないといけないのでどっちを取るか決められない。

・さよならオルタではそれがコインと事故っていうランダムによって選ばれる。本人の意思とは関係なく。心臓が選んでくれたらいいのにって感じだろうか…

 

・闇なのですが、「オ…オデは…選択で悩めること自体が羨ましいぞ!!!俺だってそうなりてぇ!!!」て思う この歳ごろの時無気力に生きてたし 自意識どころか意識も怪しかったし
能力的にも低かったし この感情を正しくパワーに変えていこうぜ?(前向きポジティブ☝☝)

・やっぱり仲谷先生の作品は考えさせられたり色んなことを思い出させられてしまう、考えてる間ずっと頭の隅にあるのでオオオってなる

・だから感想を書きたいってのがあるかもしれない。いったん落ち着きたいから

 

・この短編集を読まずに封印していた時期があった、情緒がめちゃくちゃになってしまうのが怖かったので。

・「蝿の王」でいうところの洞窟中の得体の知れない化け物を怖がってるようなもんじゃない?実際に確認するまで恐怖だけが膨らんでいくみたいな(内容はもちろん凄かったです。ファニーな面もあって読みやすかったです)。