デトロイト・メタル・シティのやつ

年末、漫画の理不尽な点を強引に解釈するスレでデトロイトメタルシティのレスがあったので、長文怪文書を書きました。

本当はごちゃんに書いた事を「俺のレスだよ〜」というのはあんまりよろしくないのですが、めちゃくちゃ集中していて頭の中の事がドババって出てきて、これどっかで使いたいなって思ったので取っておきます。(ごちゃんへの書き込みよりもこっちのブログの方が時間が早いはずです。)

 

なぜ代打クラウザーさんで信者は騙されたのか、そもそもあのクオリティでは社長が許す訳ない、というレスに対して

 

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デトロイト・メタル・シティに出てくる信者たちは頭の悪いファンですが、作品の一番のポイントとして「クラウザーさんにありもしない幻想を見ている」ためです。

誰しも、自分が惚れ込んだもの、好きになったもののイメージが壊れて欲しくないものです。好きになったものはずっと好きでいたいのです。
信者らはDMCに依存しており、そして依存はさらに強く目を閉じさせます。現実すらも見ないようにしてしまうほどに。そしてその目が開いてしまいそうになるほどに強くまぶたをおろす行為、それが強引な解釈なのです。

我々は何かしら好きな漫画があります。でも、その漫画には理不尽な点がありました。だから強引な解釈をして、理不尽なものでなくしたいのです。
本当の事からは目をつぶって、幻想を見ていたいのです。
彼らもクラウザーさんの文字通りの信者としてかなりのおかしさを感じつつも、心地良い幻想を壊さないようにしているのです。

根岸くんの気持ちとは逆に、クラウザーとしての人格と信者たちの力によって、DMCはどんどん高く広い世界へ押し上げられていきます。
信者たちはその度に揺れ動きます。その大きなズレを目の当たりにした時の信者たちの強引な解釈こそが、この作品の見どころです。

 

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勝手に『この作品の見どころです。』とかまで付け加えている所が最高に気持ち悪いですね。